ジュヴナイルの選手はぎこちないほど「姿勢とホールド」を意識して踊っています。
なぜでしょうか?
たぶん、指導者は「姿勢とホールド」ができていなければ、何も始まらないことが解っているから、ジュヴナイルの選手に徹底的に「姿勢とホールド」をたたき込んでいるのだと思います。
それは、なにもジュヴナイルに限ったことではありません。
若者であろうと、高齢であろうとなんら変わりなく、
より上を目指すなら、
「姿勢とホールド」ができていなければ、何も始まらないのです。
若者であろうと、高齢であろうとなんら変わりなく、
「姿勢とホールド」が出来てやっとスタートラインに立つことができるのです。
あくまで技術の向上を目指すならの話ですから誤解なく。
「社交」のためという言葉通りのダンスがお望みならば、「姿勢とホールド」などそれほど考える必要はありません。
しかし人間は欲深く、二つ三つ、簡単なステップがある程度できるようになると
次はこれ、次はこれとどんどん踊りたいステップが増えてくるのです。
なぜなら困難なステップは、困難なほど楽しいからです。
困難なステップは大きなスイング、大きな回転量が要求されます。
大きなスイング、大きな回転量によって、大きな浮遊感が生まれるのではないかと思います。
でも、実際に自分でやってみると、残念ながら、ほんのちょっぴり「あっ、浮いたかも」程度です。
大きなスイング、大きな回転量が要求される困難なステップは、
「姿勢とホールド」ができていなければ、ほぼ不可能かと思います。
以前、ワルツの オーバースピン フロム ダブル リバーススピン を練習初めの頃、
目が回ったと書きましたが、目が回るようでは転倒の危険性があり、
大きな事故につながりかねないのです。
困難なステップは、危険と隣り合わせです。
困難なステップを踊るためには、自分なりの「姿勢とホールド」を掴めていなければ、
相手の女性に怪我を負わしかねません。
改めて、自戒の念とともに。
しかし、当たり前のことですが、人それぞれ、簡単なステップだけで充分という方がいらして当然です。
人それぞれ考え方の違いがあり、それをお互い認め合えばいいのではないかと。
ジュヴナイルの Савченков Константин – Шилова Дарья 組のワルツをご覧ください。