タンゴという踊りは、ライズ&フォールしないことが原則のようです。
平坦(flat)に踊って、身体のシャープな動きで、タンゴの音楽を表現することが求められているようです。
タンゴが苦手な私は、「歌舞伎の見得を切る」動きとよく似たタンゴの大袈裟なアクションに、
照れ性なので、そこまでやる必要 あるんかい、と常々、思っていました。
従来、タンゴはライズ&フォール(rise&fall)しないことが原則のように言われてきましたが、
Dmitry Chelpanov – Yana Masharova組の踊りをYoutubeの動画を観て考えが一変しました。
彼らはライズ&フォール(rise&fall)をかなり使っているけど違和感がないのです。
むしろ、タンゴという音楽を新しい解釈のもとに踊っているようです。
彼らのタンゴに、とても新鮮な印象を受けました。
彼らの踊りは、その曲(Otra noche en la viruta)にピッタリだと思いました。
彼らのタンゴのネックアクション?は、全体の流れの中で唐突感がなく、かえって当然と思えましたから不思議です!
要は格式ばって表現されれば、わざとらしいと思うわけで、
踊りの根源的な解釈とダンサーの個性が融合されれば、
ネックアクションが俄然、効果的になるのではないでしょうか?
あくまで、踊りは音楽を表現する一形態なのです。
音楽を表現するために、あらゆることを試すのが一流ダンサーの醍醐味ではないのかと。
Dmitry Chelpanov – Yana Masharova組のタンゴです。
曲はOtra Noche en La Virutaです。