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ワルツのナチュラルターン:Asis Khadje Nouri氏レクチャー 5





氏はワルツのナチュラルターンを例にとり、

 ”pushing up” するスイングを

“Manufactured swing(作り物のスイング)”  “fake(まやかし)”と言っています。

しかし、ナチュラルターン 3歩目は、音楽的に空間を上方へと突き抜ける解放感がありますので、

フォックストロットにおいては不自然であっても、ワルツにおいて ”pushing up” は「あり」ではないかと私は思うのです。

そりゃー、社交ダンスを形、型を重んじる芸術だと決めつけるなら、「作り物、まやかし」と決めつけることは論理的に可能ですが、

社交ダンスをスポーツと考えるなら、斬新なスポーツ力学的に新しいベイシックステップの解釈があってもいいのではないかと思うのです。

申し訳ない。

つい、論理的に考えようとする性癖が出てしまいました。

全てのことを形、型に嵌めようとする考え方には、不快感を覚えます。

決めつけて、制限するのではなく、

あらゆる可能性を探るのが社交ダンスに限らず、すべての分野に必要なことだと私は思います。

常に可能性を求めた切磋琢磨が、進歩をもたらすのではないかと。

Anton Besedin – Ekaterina Strelkova組のワルツをご覧ください。



彼の ”pushing up” は “Manufactured swing(作り物のスイング)”  “fake(まやかし)” とは私には決して思えません。

私には彼の身体能力の高さゆえの、躍動感の表れと見えるのです。

なぜなら、彼のナチュラルターン 3歩目はアレックス・ムーアの教科書にある通り、完璧な トゥ(toe) なのです。

微塵たりとも、バランスを崩しているようには見えません。

もし不自然な ”pushing up” であれば、

ナチュラルターン 3歩目を完璧な トゥ(toe) で踊ることは不可能です。

彼のナチュラルターンにスタイルの乱れも、バランスの崩れも、全く見受けられません。

私は、たくさんの競技会動画をYoutubeで観てきましたが、ワルツのナチュラルターン 3を完璧な トゥ(toe)で踊る男性は世界のトップレベルにおいてさえ、極めて少ないのが現実です。



dullinian

団塊の世代、 30年以上前、左ひざを痛めて以来、時々踊る程度、競技会には出ていません。 YoutubeでWDSFの競技会動画とか、レッスン動画を見ているうちに、 今まで教室等で教わってきた下半身を強く使い、型を重視する踊りを見直し、 上半身を連動させ、自分自身の踊りを意識するようになってから、 左膝への負担が軽くなりました。 昨年10月頃から、無理のない筋トレとシャドウを繰り返すうちに、 少しずつ自信を取り戻すようになりました。