表題のステップは、YoutubeでWDSFの競技会動画を観るようになって初めて知ったステップです。
回転量が多く、スピード感、浮遊感たっぷり、のステップです。
ダブル リバーススピン自体はごく普通に踊られるベイシックステップですが、オーバースピンが加わり、
1回転した後、
さらにオーバースピンして1/2回転、プラスされます。
カウントは男性が 1 2 & 3、女性が 1 & 2 & 3 です。
ということは、女性が一歩多いカウントなのです。
おそらく、回転量の多いステップですので、一歩多いカウントにしなければ、男性の動きとバランスが取れないからでしょうか?
よく考えられていることに、脱帽です !
同じことが、ワルツの テレマーク&テレスピンについても言えます。
男性は、1 2 3 1 2 3 ですが、女性は、1 2 3 & 1 2 3となります。
女性が一歩多いカウントにしなければ、女性が外回りの大きな動きを消化しきれなくなるからかでしょうか?
これまた、よく考えられていることに、脱帽です !
でも、残念ながら、この男性より一歩多いという事実を知らない女性が多すぎます。
男性はステップのカウントを厳格に考えます。
当然です。
動きの原動力の役割を担っているからです。
ステップのカウントを知らなければ男性は一歩も踏み出すことができません。
女性は「こんな感じ」で済ませている方を多く見受けますが、男性はそうはいきません。
コンタクトしている女性を、今まさに踊ろうとしているステップに、誘導しなければならないのですから。
本題に戻ります。
「オーバースピン フロム ダブルリバーススピン」は大きな回転量でスパイラル(螺旋)上昇の感覚です。
最初、シャドウで練習し始めの時は眼が回りました。
1年ほど前のことです。
当然です、まだ、姿勢とホールドができていませんでしたから。
身体の軸がぶれているのに回転量が多いステップに挑むと目が回るようです。
ある程度できるようになって、女性にぶつけてみました。
結果は、たった一人だけ反応してくれただけです。
おかしいと思って、ネットで調べてみました。
問題は私の方にありました。
一歩目の左足のライズを「フット ライズ」で踊っていたことが原因でした。
女性のヒールターンをリードするには、「レッグ ライズ&ボディ ライズ」で踊る必要があったのです。
つまり、一歩目の左足は フォックストロットのリバースターンと同じ、「ノー フット ライズ:no foot rise」なのです。
オープンテレマークも同様で、一歩目の左足は「ノー フット ライズ」で踏み出さなければ、女性を混乱させてしまいます。
反応してくれた女性にダブルリバーススピンのあとのオーバースピンを仕掛けましたが、女性の反応は???でした。
ダブルリバーススピンだけなら踊ったことがあっても、オーバースピンまでの連続ステップは踊ったことがなかったようです。
普通、踊ったことのないステップには反応できないようです。
たとえば、コントラチェックを初心者の女性に試してみると99%失敗するはずです。
経験のないステップには反応できないからです。
ここで、100%としなかったのは、世の中にはすごい女性がいるのです。
今まで自分が経験したことのない動きに反応できる女性がいるのです。
こういう感覚的な部分は、女性の方が男性よりはるかに優れているよう気がします。
私などは理屈が先行します。
こうしたらこうする、と頭で考え動くのです。
もちろん、訓練を積んだ男性上級者は考える前に身体が反応して踊っているようです。
Evaldas Sodeika – Ieva Zukauskaite組のPPからの「オーバースピン フロム ダブルリバーススピン」をご覧ください。
38秒から40秒のステップです。
どうやら、PPからのステップのため完全な「ノー フット ライズ」にはしていないようです。
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