私はこれから先、左膝の悪化が進むかも、持病が悪化して再び入院となるかもなど、将来の健康に不安要素を抱えています。
俺はあと何回ぐらい踊れるんだろうか、と思ってから、
フロアに立つたびに、これが最後の踊りになるのかもしれないと思うようになりました。
13年前、競技会に出たとき、後でネットに審査委員の講評が載りました。
「✕✕番(私の背番号)、脇が緩んでいる」とありました。
つまり、ホールドができていない、肘が落ちているという意味です。
踊り初めの頃から、姿勢とホールドをどのようにしたらいいのか分からなく、
問題を先送り先送りして真正面から取り組もうとしませんでした。
30年以上前、当時教わっていたダンス教室の先生の姿勢とホールドが完璧でしたので、
「先生みたいな姿勢とホールドはどうやったらできるんですか?」と、訊いてみました。
先生の答えは「そのうち、できるようになるよ!」でした。
当然です。
最も大切なことを、
どこの馬の骨かわからない、
いきなり本質を問うてくる、生意気な生徒に教えるはずがありません。
当時、「それじゃあ!」と腹を決めて、
独力で姿勢とホールドを探求する根性が私にはありませんでした。
しかし、この根性のなさが幸いするとは、なんとも人生とは不思議なものです。
これを読まれてらっしゃるあなた、男性でも女性でも、
姿勢とホールドはこうしていると明確な答えをお持ちですか?
最近、しきりに観るようになったVasily Kirin – Ekaterina Prozorova組の動画を紹介いたします。
なんとも踊る喜びがストレートに観る側に伝わってきます。
そして、特筆すべきはその上半身の使い方です。
上半身のしなやかで力強い動きによって、彼らの個性を際立たせているのではないかと思います。
そして、Vasily Kirin – Ekaterina Prozorova組の素晴らしい動画も、
私の「姿勢とホールド」の構築に一つのヒントを与えてくれました。
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